March 28, 2009

トルコ出張

出産後初めての出張から帰ってきました。まだおっぱいしか飲んでいない June と1週間離れることになってしまうので、家族3人で行きました。仕事を休んで一緒に来てくれ、ホテルの部屋で June の面倒を見てくれたパートナーに、大感謝です。

4ヶ月半になった June は、一日6~7回おっぱいを飲みます。したがって日中は約3時間~4時間に一回ホテルの部屋に戻って授乳。会議場からホテルがちょっと遠かったので、時計を見ながら急いでホテルに戻る、または会議場のトイレで搾乳。結構疲れる1週間でした。

(↑はブルーモスク Sultanahmet Camii。インテリアのタイルが見事。→)

初めてのトルコでしたが、イスタンブールの印象をいくつか:

  • 食べ物がおいしい!レストランは高い・安いはありましたが、基本的にはずれなし。どこで食べても美味しかったです。高くしかも美味しくないレストランが多いパリに住んでいる我々にとっては、とても嬉しかった。
  • 客引きが多い!お店やレストランにちょっと近づくと、店から人が出てき、メニューを見せたり話しかけてきます。慣れないとちょっと引いてしまいますね。中には結構強引な人たちがいて、入らないとわかると罵られたりして、ちょっとびっくりしました。
  • 子ども好きが多い。June はホテルや街中でちやほやされ、写真を撮られたりでまるで芸能人扱い。パリと違うのは、トルコ人は赤ちゃんをめったやたら触りたがること。また、フランスと違って、女の人ではなく男の人のほうが近寄ってきました。
  • 街中に子どもが意外と少ない。子ども好きが多い割には、街中で子どもをあまり見かけませんでした。たまに見かける子どもは乳母車天国のパリと違って、お母さんが担いでいました。
  • 英語力がとても低い。超基本的な英語は皆できるのでレストランなどでの注文には問題ないのですが、ちょっと複雑なことを言うと、高級ホテルのスタッフでも全然だめ。ちょっと苦労しました。よく聞いたトルコ英語は「Yes please」(よく耳にしました、肯定のとき使われる)「lady」(madame のつもりなんだろうけれど、"lady, I can sell cheap" とか言われるとちょっとびっくりしますね)
  • 観光にはとてもお金がかかる。レストランで食事するとフランスよりはお金がかかりませんが、でも、それほど物価が安いとは感じませんでした。それにしてもびっくりしたのは観光名所の入場料。トプカプ宮殿、アヤソフィアへ入るには20リラ(約1200円)しました。トルコ人はおそらくこれほど払わなくてすむのだと思いますが(窓口が違った)、それにしても高いですね。あと、ホテルも飛行機もなぜか赤ちゃん料金をとります。食事をするわけでもないし、ベビーベッドも借りなかったのに、理解ができません。

(←トプカプ宮殿 Topkapi Sarayi の奥にあった東屋の天井。)



最後に、赤ちゃんを連れて旅行することについて。

  • トルコ航空は赤ちゃん連れには最悪でした。June の料金として往復なんと16ユーロとられたし、バシネットもないので常に親の膝の上においておかなければなりません。しかも、赤ちゃんと一緒だと窓際の席しかとることができず、3人並びの席だったので、通路側の人に気兼ねして、オムツ代えやあやすために通路に出にくい。
  • 耳が痛くならないように、離陸と着陸際に授乳すると良いと書いてあったのでそれを試みましたが、意外とタイミングが大変。親のシートベルトにつける赤ちゃん用のシートベルトを渡されるのですが、それをつけながらだと授乳しにくいし、でもつけてないとフライトアテンダントに注意されるし。
  • 基本的に赤ちゃん連れだと、(特にフランスでは)チェックインデスクやセキュリティーで待たなくていいようです。それでも、パスポートコントロールではそれが認められず、子供連れがみんな疲れ果てて長い列に並んでいました。

  • (↑アヤソフィア Ayasofya の中。アラビア語と聖母子が混在しているのは、ちょっと違和感がありますね)。
  • ベビーキャリアで空港内の移動はとてもスムーズに行きましたが、唯一面倒臭いのは、セキュリティーチェック。キャリアから出してセキュリティの人に赤ちゃんを渡し、エックス線のところを通らなければなりません。イスタンブールでは空港の入り口と、ゲートの手前でと2回セキュリティがあったので、いちいち June をはずさなければなりませんでした。
  • ホテルで大活躍したのが、Baby Bjorn の旅行用ベッド。比較的軽く(5キロと書いてあったけれど、飛行機のチェックインカウンターで見たら8キロでした)、すごく簡単に折りたたみ・広げることができます。ちょっとマットレスが薄いのですが、June は問題なく寝てくれました。旅行用ベッドは色々調べたのですが、ほとんどが重くかつ広げる・折りたたみがすごく面倒くさいのが多かった中でこれは本当にお勧めです。車がない我々でも楽に移動できました。

(ガラタ橋の横にあった魚市場。魚は焼くだけの簡単な料理でしたが、とても美味しかった。→)

出張は最低限に抑えたいので、夏まで予定はありません。

March 26, 2009

ステンドグラス

最近クリエイティブなことをしてみたいと思い、ステンドグラスの教室に通い始めました。初めてステンドグラスを見たのはオーストラリアに引っ越してでした。シドニーの小学校の美術のクラスで、偽ステンドグラス(色つきセロファンと黒い厚紙を使ってつくったもの)を作って以来、教会にあるような本物のステンドグラスを作ってみたいな、と思っていました。20年後、ようやく夢がかなったわけです。


我々が住んでいる地区にはアーティストのアトリエがたくさんあり、1年に一回くらいオープンハウスのようにアーティストがお客さんに自分の作品を見せるイベント「Journees portes ouvertes des ateliers d'artistes」があります。この時発見した、ステンドクラスのアトリエがずっと気になっていました。このアトリエのオーナーの Claudine さんは、近くにある St-Pierre de Montrouge 教会のステンドグラスの修復も担当されている、有名な方のようです。アトリエのホームページ、ちょっと古いのですが、とても美しい作品がいくつか載っています。
このアトリエで宣伝していた、ステンドクラス教室を始めたわけです。 教室は1回2.5時間、45ユーロ。道具や部品などは全て含まれています。だいたい5回で基本的な幾何学的の作品を作り上げることができるということです。
最初のクラスは約3時間。ステップとしては:

  1. デザインを、トレーシングペーパーに描く。この鏡のデザイン(↑)は私が自分で考えましたが、初心者用のデザインのテンプレートはいくつか用意されているので、それを使うことも可能です。

  2. トレーシングペーパーの下にカーボン紙を置き、パターンを厚めの紙に写す。

  3. ガラスの色と模様を決める。

  4. パターンの各ピースに、番号と色を記す。

  5. このパターンを特別なはさみを使って切る。

2回目のクラスでは切ったパターン(→)
を使って、ガラスを切ります。

これが意外と大変で、4回目のクラスが終わった今でも、全て切り終えていません!

まず真ん中(↓)にあるカッターでガラスに切り目を入れ、それにそって手でまたはペンチを使ってパカッと折る感じで切るのですが、意外とコツが必要です。

力加減によってきれいに切れる場合とぎざぎざになってしまう場合があります。ぎざぎざになってしまった時は、電動ヤスリで削らなければなりません。

再来週に5回目のクラスがあるのですが、全て切り終わることができるといいのですが。

ガラスにも色々素敵な色やテキスチャーがあって、ガラス選びがとても楽しいです。