February 12, 2013

東ティモール出張

ティモールへ出張に行きました。今回で4回目の東ティモールですが、201212月に国連東ティモール統合ミッション(UNMIT)が撤退してからはじめての出張。今回、気づいたことがいくつかあります

まず、空港を出てから、タクシー(白タク?)の運転手達とてもアグレッシブに アプローチされました。いつもの運転手さんに迎えにきてもらっていたのですが、お互い認識するまでに約10秒。それまでに、3、4人の人たちに近寄られ、あやうく荷物まで持っていかれそうになりました。インドネシアの観光地の空港ではこんなことよくあるものの、今まで東ティモールでこんなこと経験したことが無かったので、びっくりしました。同様に、ホテルや道で出会う物売り(フルーツや土産品、携帯のプルサなど)。今までは笑顔で "no, thank you" というとすぐ離れて行ったのに、今回は車のドアを閉めても、窓の外からしつこくアプローチしてきました。UNMITの撤退により5-6000の東ティモール人(の仕事)が影響されたという話を現地NGOの人に聞きました。今までディリで身の危険を感じたことが無かったのですが、このような不安定な状況の中、気を抜いてはいけないということでしょう

今回は、ディリから25キロ北にある、アタウロ島に行きました。


Fisherwoman mending net on Atauro Island, Timor Leste © Blanca

 アタウロ島民のほとんどは、漁師です。島には電気が一日6時間しか通らない(しかもすべての村にあるわけではない)ので、食料の長期保存は困難です。ちょうど日本の干物みたいに、海辺では魚を干していました。

Fish drying on Atauro Island, Timor Leste © Blanca
また、この島で有名なのは、この Bonecas de Atauro。大きな部屋の中と外、合計約15名の女性が、人形やバッグ、テーブルクロスなどを作っていました。特にミシンを使った刺繍の技術はかなり高度。オーストラリアなどに輸出しているようです。このかわいい人形は、ディリでのお土産屋でも手に入ります。
Women making dolls at Bonecas, Atauro Island, Timor Leste © Blanca

泊まったのは、Barry’s Eco-lodge。電気も水道も通っていない(部屋にはベッド、蚊帳、たんす、電球が1つと小さな扇風機があるだけ。外に、共通のコンポスト・トイレと、水浴び用のバスルーム(mandi)がある)、ベーシックな施設です。夜はとても静かで、空を見上げるとすばらしい星空。これだけ星きれいにたくさん見ることができたのは、ずいぶん久しぶりでした。島には他に食べるところがないし、移動手段もないので、3食出ます。質素ですが、美味しい料理に、満足しました。

アタウロ島までは、一週間に1回出ているフェリー(片道5ドル、土曜日朝ディリ発、午後アタウロ島発)か、スピードボート(片道45ドル、1時間)で。行きのボートでは、イルカに遭遇しました。クジラを見かけることもあるようです。

View of Barry's Eco-lodge, Atauro Island, Timor Leste © Blanca
Dolphins on the way to Atauro Island, Timor Leste © Blanca
ぜひまた、家族で一緒に行ってみたい場所です。
 

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