September 13, 2010

ラマダンとイド・アル=フィトル(レバラン)

フランスに引越して初めて目の当たりにした、イスラム教の断食。パリにもたくさんイスラム教徒(主に北アフリカ出身)がいますが、それほど厳しくないようで、断食をしっかり1ヶ月している人は周りにあまりいませんでした。


イスラム教徒を抱える国としては最大のインドネシアでは、当然多くの人たちが8月11日から9月9日までの1ヶ月間、断食していました。

町の変化としては、
  • :主にインドネシア国旗の白・赤のものでしたが、それ以外にもカラフルな旗が街一杯に飾られていました。

  • 渋滞:毎日夕方6時前後の断食明け時間に合わせて帰宅する人が多いため、道路がとても混みました。普段は4時から4時半ころ職場を出ていましたが、ラマダン中は4時を過ぎると(6時過ぎまで)混み始め、普段2-30分くらいしかかからない道のりが、早くても45分、時には1時間半以上かかることがありました。

  • 爆竹と花火:日没後の夜食の時間に、とても騒がしくなり、爆竹が毎日聞こえます。おかげで我が家の愛犬はストレスで、自分のお腹の毛を食いむしってしまいました。

  • その他の騒音:夜遅くまで、また早朝からモスクのアナウンスが大きい。特に9月9日の夜から10日の朝にかけては、ノンストップで歌やコーランの朗読やが聞こえてきました。また、日の出前の食事の準備する女性達を起こすため、3時前後に太鼓を叩いて街を歩く人たちがいたため、うるさかった。

  • レストラン:通常のように営業しているかちょっと気にしていましたが、心配無用でした。大きなモールのフードコートやレストランは、お客さんでごった返し。金持ちのイスラム教徒は断食を実行しない(または挫折する)という話もあるし、クリスチャンや仏教徒も多いのでしょうか。中華料理レストランでビールを頼んだら、急須に入って出てきたのにはびっくりしました。

身の回りの変化としては、

  • 職場の現地職員が早く始め、早く終える:お昼時間をとらないということで、ほとんどの現地スタッフが朝7時から午後3時での勤務時間。午後6時には、オフィスに誰もいなくなりました。お昼ごはんもなんとなく、隠れるように食べていました。

  • お手伝いさんの勤務時間:断食明けの時間の午後6時には仕事を終わりにできるよう、勤務時間をちょっとだけずらしました(運転手さんはいつも5:30で終わりなのでそのような調整は無)。また、事情による夕方6時以降働いてもらう際は、6時から30分、休みにした。また、極力彼らの前では飲食を控えました。

今年のレバランの祝日は、10日(金)・11日(土)だったので、ロングウィークエンドとして都合がよかったです。運転手さんやお手伝いさんが里帰りするため1週間休暇を与えました。その間私は自分で車運転して勤務。前もって食材を確保し、ほとんど外出しませんでした。金持ちのインドネシア人は、レバラン中、メイドさんがいなくなってしまうため、ホテルに泊まったり外国へ旅行したりするそうです。そのため、街はガラガラに空く、と聞いていました。

我々はこの時期、ジャカルタに残りました。土曜日の昼、食事するために外出しましたが、それ以外は家でのんびり。土曜日は車の量は少ないものの、がらがらという印象ではありませんでした。特に木曜日の夜は外出するなと注意されていたので外には出ませんでしたが、主な道ではパレードが行われていたようです。外は騒がしかったですね。我々が住んでいる外国人向けのコンパウンドでは、みんなロングウィークエンドを楽しんでいる、という感じでした。

いずれにせよ、早く平常な生活に戻ってほしいものです。

Photo taken from http://www.asajikan.jp/wmphoto/reporter66/archives/20

No comments: