May 12, 2008

Ilene, you rock!

フランスに住み始めて好きになった歌手がいます。Ilene Barnes という、パリ近郊に住んでいるアメリカ出身の女性。先日、彼女のコンサートへ行ってきました。

彼女との出会いは1年前、自宅の近くにある14区のレストラン、Le Petit Vienne でのこと。がらがらに空いているのに、既に座っていた2組のテーブルの間に座らされ、隣のテーブルの3人組を見ると、とても雰囲気にある女性が。背が高く肩幅も広く、とても長い腕と大きな手。聞こえてくるフランス語にもアメリカ英語訛りがあるので、有名なバスケットボール選手なのかな?と思っていました。何かがきっかけで会話が始まり、話を聞いたら、彼女は歌手で、明日コンサートをパリでやる、ということ。一緒に食事をしていたのはレバノン人のマネージャーと、彼の妹か姉。レストランにいたもう1組のカップルもいつの間に会話に加わり、彼女の知人でもあるレストランのオーナーと8人でとても盛り上がった夜を過ごしたのでした。


その翌日のコンサートでは、圧倒されました。彼女のディープなヴォイスはもちろん、パーフォーマンスがとてもすばらしい。フランスのコンサートというのはなぜか観客があまり盛り上がらないのですが(最後の曲でもない限り、観客は立ち上がらない。フランスに来てから Youssou N'Dour のコンサートに2回ほど行きましたが、途中から立って踊りだしたのは全てアフリカ系の人だけでした。その後パリでアウトドアコンサートなど何回も行きましたか、全て同じような感じ、観客はなかなか立ち上がらないのです)、Ilene は会場を盛り上げ、観客を踊らせたり歌わせたりと、とても盛り上がりました。


Ilene Barnes の歌の歌詞が、結構ポリティカルなものが多いのも気に入っています。また、お父様が WHOで働いていたということで、中央・南アメリカの国々で育ったというのも共感がもて、彼女が好きな理由かもしれません。彼女の話によると、お父様はG.W.ブッシュ政権に大使だったか重要なポストの打診があったが、ブッシュの政治に納得しなかったので、断ったそう。いずれにせよ、彼女の曲を聞くには、ここをクリック。日本でもコンサートをしたことがあるということでしたが、彼女が主に活躍しているのは、ヨーロッパです。


去年彼女と別れる際、「またこのレストランで会えるまで!」と言い合ったのに、もうレストラン Le Petit Vienne はなくなってしまいました。パリでは珍しく肉や魚も扱っているオーガニックレストランだったのに。もう彼女と個人的に話しをする機会がなくなってしまいました。残念。

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